俺の出会った犬たち⑤
また、人との出会いで話はするが、
俺のおかんは、俺が中学生になる直前の春休みに癌でこの世を去った。
なので、俺はおとんの実家に引っ越して来た。
その時飼った二匹の犬の話だ。
親戚の子と探検していた時に偶然、林の中で出会った茶色のMIX犬。
明らかに野良の子犬だ。俺たちの後ろをついて来たので、俺はすかさずその子に銀牙と名付けた。名前の由来は、当時、銀牙 -流れ星 銀-という漫画がTVでやっており、主人公の名前をそのままパクった。
銀牙、銀牙と言いながら俺はそのまま家に連れて帰った。おとう、おばあの許可を貰い飼うことにした。
ところが、1週間後おばあの妹の家に行った時、子犬が二、三匹庭にいた。
そこで、またまた俺の悪い癖が出てしまった…。
この子犬欲しい…。
何と、貰って帰って来たのだ。
ここからが、更に自分自身に許せない話。
二匹も飼えないと分かってた俺は、貰って来た子犬に銀牙と名付け、元から居た銀牙を拾って来た林に返しに行ったのだ。
その後、言うまでもなく新しく来た銀牙も脱走し、結局子犬は全て居なくなってしまった…。
何ともバチが当たった俺でした。
それ以来、結婚するまで俺は犬を飼わなくなる。
次回は、結婚後に出会った犬の話をしていく。