俺の出会った犬たち

ペットの悩みQ&A【ドキャット】

 

今まで生きて来て、印象の残った犬たちに

ついて書きたいと思う。

 

まずはMIX犬のポチ。

この子は俺が小学生低学年のころに出会った。

友達との学校の帰り道に知らないおばさんから

犬をもらって欲しいと。名前はブチ。

俺と友達は団地に住んでいたので、

常識ある友達は、当然飼えないと。

でも俺は速攻で『飼います。』

友達のリアクションは言うまでもない…

すぐに俺はポチに改名をして、ルンルン気分で

連れて帰った。

ルンルン気分は束の間、団地の下に着いてから

始めて、ことの重要さに気付いた。

友達とバイバイした後、俺はポチとどうするか

悩んだ。

俺の住んでる階は4階。もちろんペット禁止。

悩んだあげく、一旦団地の子供たちが基地と呼んでいる、一階と地面の空間でポチを飼うことにした。

もちろん、おかんやおとん、妹にも内緒で。

家からこっそり食べ物と水を運び、何とか一晩を越えた。

 

翌日の朝、食べ物と水を与えて学校へ登校。

早く家に帰りたくてしょうがない一日だったと思う。

ようやく、授業が終わり片道徒歩40分の長い道のりを越え、いの一番にポチのもとへ。

ところが、ポチの姿が見えない…。

えっ、脱走⁉️誘拐⁉️逃亡⁉️

至る所を探し回ったがポチの姿は見えない。

俺は諦めてショボンとした状態で4階の家に

帰った。

玄関を開けた瞬間、専業主婦であったおかんが仁王立ちで待っていた。

仁王立ちの割には顔は怒ってない様子。

すると、おかんが俺に『何か隠してることないの?』って聞いて来た。

俺は、その時すでにポチのことはどこかに飛んで行き、真剣に『何もないで。』と答えた。

すると、おかんが『ベランダ行ってみ。』と。

俺は言われるがままにベランダに行って、

窓を開けると…。

そこには、ポチの姿があった。

その瞬間、ポチのことがよみがえり嬉しさのあまり抱きついた。

その姿を見て、おかんが俺に優しく、

『団地やから犬飼われへんのわかるやんな?

だから、日曜日におじいちゃん家に連れて行こうな。』って。

俺は黙って、『うん。』って頷いた。

 

以降、天国に行くまで、車で40分かかる

おかんの実家でポチを飼ってもらい、毎週会いに行くのは言うまでもない。

 

今、思い返してみると、おかんの器の大きさもさることながら、団地に20世帯、子供の人数で言うと50人強いる中で、基地に犬を放置していたのが、俺の仕業と当てたところがさすがと感心するばかりである。

よっぽど俺自身が周囲の子供たちに比べて浮いていたのだろうか。

そのおかんとも、中学校になる前の春休みに

永遠の別れを迎えてしてしまうのだが…。

その話は、また機会があればしたいと思う。

 

次回は、友達の犬、またまた拾った犬の話を

したいと思う…。